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国連安全保障理事会が30日、全会一致で北朝鮮に対する制裁決議を採択した。こうしたなか、北朝鮮の10月の中国向け石炭輸出量が大幅に増加していたことがわかった。米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。

中国の海関総署の統計を集計した韓国貿易協会の資料によると、10月の対中国石炭輸出額は約1億200万ドル(約114億9600万円)で、前月比で22%、前年同月比で69.7%増加した。一方、10月までの累積額を見ると、前年比で3.1%減少している。

北朝鮮が中国に輸出する石炭のほとんどが無煙炭で、同国の対中輸出額の44.7%を占める。

中国国内の石炭需要の高まりで、北朝鮮産の石炭価格は上昇を続けており、北朝鮮の炭鉱地域は、好景気に沸いていると伝えられている。

一方、国連安保理で採択された新制裁では、北朝鮮からの石炭の輸出に上限を設け、外貨獲得源を制限する。金正恩体制を支える資源ビジネスに暗雲が立ちこめてきた。