北朝鮮の労働新聞は26日、韓国の朴槿恵大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入疑惑をめぐり、「『政経癒着』と不正腐敗が横行する南朝鮮の反動的かつ反人民的な社会制度がもたらした必然的所産である」と主張する署名入りの論評を掲載。同日、朝鮮中央通信が報じた。
論評は「歴代かいらい支配層は誰を問わず、ファッショ的独裁と不正蓄財を執権維持の必須の手段とした。一方、権力に付いて寄生する財閥は支配者に資金を提供し、その代価としてあらゆる特典と庇護を受けながら人民の膏血を搾って私腹を肥やしてきた」と指摘。
また「南朝鮮で『政経癒着』と不正腐敗が根絶されるどころか、長い歳月にわたって根深い悪弊となっているのは、このように腐り切った政治風土のため」と主張した。
さらに「憤激すべきことは、守銭奴のような朴槿恵逆徒が日本の反動層が与える幾ばくかの資金で千秋に許せない日本軍性奴隷犯罪を覆い隠そうとし、かいらい軍部一味と財閥をそそのかして『THAAD』配置敷地交換のための駆け引きまで行った」と朴政権の対米、対日政策を非難した。