ブローカーたちは、家を売ろうとする人のもとを訪ねて、自分たちに任せるように半ば強引に契約をまとめる。安く買い叩いて、高く売り飛ばすだけでなく、2〜3割に達する非常に高額な仲介手数料まで手にする。
ちなみに、日本では3〜5%、韓国では0.4〜0.9%、中国では5〜10%であることを考えると、彼らのせしめる仲介手数料がいかに高いかがわかる。暴利と言えば暴利だが、一概に否定できないのが、この額には「安心料」が含まれているからだ。
住宅の取り引きが違法のため、売買が発覚すれば住宅は没収されかねない。そうならないためには、区域の人民委員会(区役所)の住宅管理課や保安署(警察署)にワイロを渡さなければならない。ブローカーに頼めば、登録や移転の手続きなどの面倒な手続きをすべてやってもらえる上に、摘発される心配もない。