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答:食べるものがなく、中国に出稼ぎに行きましたが、(人身売買のブローカーに)売り飛ばされてしまいました。中国では楽に暮らせないと思い、韓国行きを決心したのですが、実現する前に中国の国境警備隊に捕まりました。2007年7月のことです。

捕まったのは、ともに行動していた脱北者の一行の中にスパイがいたからです。モンゴル国境を越えようとしていたときに逮捕され、中国の拘置所に入れられました。取り調べでは革のベルトで殴られ、目が痛くてしかたありませんでした。本当にひどくぶたれたんです。電気バット(訳者註:スタンガンと思われる)で拷問されました。(中国の)ニュースやドラマで見た電気拷問を自分が受けるなんて、思いもしませんでした。

今だから笑って話せますが、中国の拘留場で3ヶ月を過ごしている時は、血の涙を流していました。その時「二度と捕まるもんか」と思いました。北朝鮮が豊かな国だったら、あちこちを逃げ惑いながら生きる必要もないわけです。故郷を失った悲しみというか、北朝鮮で生まれ育ちながら、故郷に背を向けることになったのが、とても悲しかったです。

問:拘留場に移送された後は?