北朝鮮では、暖房に石炭を使うことが多く冬の時期になると一酸化炭素中毒が頻発する。病院では、すでに同じ一酸化炭素中毒の患者が3人いた。治療のためには、気圧と酸素濃度を高めた装置の中に数時間入らなければならない。しかし病院に装置は1台しか存在せず、1人ずつ順番に治療するしかない。
そしてカン委員長は、すでに装置の中に入っていた男性患者を追い出して、妻を治療させたのだ。順番を待っていた女性2人の夫が強く抗議したが放置され、結局、計3人が死亡。そして、これに激怒した夫と家族たちは、医師と看護師に暴行し死亡させてしまった。
病院は司法機関の取り調べに対して「委員長から電話でしつこく催促されたのでどうしようもなかった」と弁明している。委員長が処罰されたかどうかについて、情報筋は伝えていない。
さらに、道内では別の幹部による「セクハラ事件」が、市民の怒りを買っている。