「一方、トランプは野卑で差別主義的な発言で非難された。しかし彼の公約が重要だ。それは、これ以上、他国のことに干渉してはならない、対話を優先させなければならない、『世界の警察』のような真似をする必要がない、それより自国の問題を解決しなければならない、非常事態にある経済をどうにかして再生し失業者を救済せねばならず、腐った政治を清算しよう、というものだ。とても常識的で妥当な主張だ」
北朝鮮の公式メディアは今のところ、トランプ氏の当選について反応を示していない。朝鮮総連の主張をイコール北朝鮮の主張と見ることはできないが、少なくとも、トランプ氏を肯定的に評価することが禁止事項になってはいないことは分かる。
それではなぜ、朝鮮総連から、トランプ氏に対するこのような期待感が出てくるのか。その理由は人権問題の一点に尽きる。