たとえば戦闘的な労組は、朴氏の退陣を求めるだけでなく、与党セヌリ党や財閥にも攻撃の矛先を向けた。「労働者と資本家に和解はあり得ない」などともアピールしていた。熾烈な就職戦線に備えて猛烈な受験勉強をしながら、その合間に足を運んだ高校生たちとは、相容れない世界観だろう。
それに、崔順実ゲートが宗教や愛人ホスト、大企業との癒着まで、あまりに色々な問題に波及しているため、ついていくことが出来ず、「少なくない国民が飽き始めている」との指摘も現地で聞かれた。
(関連記事:親友の「愛人ホスト」が居並ぶ利権集団…朴槿恵大統領を操った「秘線会議」とは)そもそも、大統領を退陣させるだけでも大仕事だ。