北朝鮮が最近、秘密警察の国家安全保衛部(以下、保衛部)傘下に「620常務」なるタスクフォースを組織して、海外の映画や韓流ドラマなど「不法映像物」の取締りを大々的に実施。検挙された住民が300人を超えると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。
反抗の動きに「血の粛清」
保衛部が、海外映画などの取締りを行うのは、今に始まったことではない。北朝鮮当局は、海外から流入した映像の流布を薬物犯罪と並ぶ重犯罪とみなしており、公開処刑や政治犯収容所送りなどの厳罰で臨んでいる。
(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…)それにしても、今回の取締りの様相は従来と異なる。北朝鮮当局も「史上最大」と認める大水害の被災地、咸鏡北道(ハムギョンブクト)一帯をねらって行われているのだ。