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「毎年、我慢に我慢を重ねてコメ作りをしているが、結局政府機関や軍が全部奪っていくからヤル気もでない。来年からは絶対にコメ作りなんてしない」(情報筋)

こうした収奪に対して、田んぼからコメを盗み出すことで抵抗する農民もいる。

「収穫の季節になれば、さっさと稲刈りをしてコメを盗むことが当たり前になった。都会の人はコメがなければ市場で買えばいい。でも農民はコメを奪われると生きていけない」(情報筋)

元々、協同農場のコメは農民のものではなく国家のものという扱いだ。勝手に稲刈りをしてコメを盗む行為は厳罰に処される。しかし、国と軍によるコメの収奪に対して当局側の人々でさえ「コメを盗んでおけ」と煽るほどだという。