人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

しかし今後しばらくの間、そのような心理的圧迫は、北朝鮮に対して効果を持たなくなるかもしれない。そのように考える理由は、韓国の政治と社会の混乱にある。

朴槿恵大統領の知人女性が、民間人でありながら国家機密や人事に介入したとされている疑惑「崔順実(チェ・スンシル)ゲート」は、当初は教育・文化・スポーツ行政と関わる分野で火が付いたが、それが安保分野にまで飛び火する気配を見せている。軍の先端装備の選定や人事にまで口をはさんでいたとの噂が出始めているのだ。

とくに、国軍機務司令官の事実上の左遷にも絡んだとの噂が事実であれば、重大事である。韓国の情報機関と言えば、国家情報院(国情院)を思い浮かべる人が多いだろうが、軍の防諜機関である機務司令部も、北朝鮮のスパイ対策ではきわめて重要な組織だ。