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14日から4日間、平壌で開かれた‘6・15共同宣言統一大祝典’は、南北の和解と平和統一という名分を掲げたが、北側の突出した行動で南-北、南-南葛藤を引き起こしたまま、行事は幕を閉じた。

行事初日の14日、チョン・セヒョン前統一部長官が、第2回南北首脳会談の必要性について言及すると、北側は強く異議を垂オ立て、南側の取材陣の放送の送出まで妨害した。チョン前長官の発言について北側は、“事前に協議してはいない”という理由をあげた。

行事2日目の15日にも、北側の突出した行動は続いた。北側はこの日、ハンナラ党のパク・ケドン議員の主席団(貴賓席)への入場を阻んだのに相次ぎ、南側取材団への車両の提供まで拒否した。これにより行事は破行し、平壌の共同取材団から南側の記者に、10時間近く取材内容が伝達できなかった。

北側が事前協議なしに、パク議員の主席団への入場を阻んだことについて、共同取材団が南側に取材内容を送出しようとすると、北側が一方的に取材団に車両の提供を拒否した。

南側は実務接触で、“特定政党を排除して大会を行うことができない”という立場を伝達したが、北側がこれを受け入れずに、2日目の行事がすべて取り消された。

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平和を作る女性会のキム・ジョンス共同代表は、“私たちにこれほど大変な思いをさせたことについて、北側の釈明を聞かなければならない”と、北側の態度を指摘した。ソ・ドンマン、サンジ大教授も“北側が無理な要求をした”と述べ、“北側が気のあった人々とだけ仕事をするというのであれば、過去のように、南側の民間統一運動が縮小しないか憂慮される”と語った。

議論の当事者であるハンナラ党のパク議員は、“北側はハンナラ党に対して選択的な排除をしており、黒色の誹謗を続けている”と述べ、“これは南南葛藤を増幅させる北側の戦略なので、呼応することができない”と主張した。

ハンナラ党は16日に論評を出して、“南北関係の現状をありありと見せてくれること”と指摘し、“北朝鮮が彼らが願う政権を作るという意志を行動で見せてくれた”と強力に批判した。

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更に、“北朝鮮は今回の大統領選挙で、どんな方法を使ってでも、彼らが願う政権を作るという意志を重ねて表現してきた”と述べ、“パク議員を主席団に座らすことができないと言ったことは、あきれたこと”と指摘した。

16日にも行事を開催することができず、南北は前日パク議員の参加問題で開催できなかった‘民族団合大会’の開催の可否のみをめぐって協議した。

協議の過程で北側は主席団に南北、海外共同委員長4人と演説者、司会者など11人が座ることを提案し、南側はこの案を受け入れて17日午前に行事を開いた。しかし、ハンナラ党議員は“ハンナラ党の議員が排除された大会は何の意味もない”と参加しなかった。

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ハンナラ党議員が参加せず、17日にメイン行事である民族団合大会が開かれた。南北、海外代表団は人民文化宮殿で開かれた団合大会で、“民族愛と民族自主の精神に基づいて、民族の団合を積極的に実践していく”という内容を記した‘民族大団合宣言’を採択した。

南側代表団は宣言文の発表に先立ち、今回の行事期間中、ハンナラ党の議員の主席団の参加問題で、大会が破行を繰り返えし、心配と憂慮をかけた点について深く謝罪すると明らかにした。

団合大会が開かれて、完全な霧散という最悪の状況は免れたが、‘統一と民族大団合のための祝典’という本来の意味は、既に色があせたという指摘は避け難い。今後8・15共同行事だけでなく、南北関係全般にも悪影響を及ぼすように思われる。

国策研究所のある研究委員はデイリーNKとの通話で、“この間、南北共同行事で南側の取材陣に対する意図的な取材制限など、北朝鮮の突出した行動で、頻繁に破行があった”と述べ、“北朝鮮の突出した行動に対する謝罪と再発防止のための北側の約束を取り付ける努力が必要だ”と指摘した。