村を流れる川の上流にある貯水池が、増水により耐えきれなくなったため、事前通告なしで放流を行なった。そのため、川沿いの家や畑が流され、大勢の死者、行方不明者が発生している。
行方不明者の中には、水害ですべてを失い、他地域に住む親戚の家に避難している人もいるが、当局は所在の把握ができていない。
当局は現地での調査を行うと同時に、被災地外でも被災者の有無の調査を行っている。人民班(町内会)の班長が一軒一軒訪ねて、住民の数を確認するというものだ。
水害被災者について北朝鮮メディアは6万8000人としているが、韓国の世宗研究所の推測では最高で30万人に達すると見られている。一軒一軒訪ね歩くという悠長なことをしていては、いつまで経っても結果は出ないだろう。