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ボスワース特別代表が8日に訪朝して会談することで、北朝鮮が6カ国協議に復帰するのかという点に関心が集まっている。

ボスワース代表が率いるアメリカ代表団はこの日の午後、韓国の烏山空軍基地から専用機で平壌に到着、2泊3日の日程で北朝鮮との会談が行われる。ボスワース代表の交渉相手は北朝鮮・外務省のカン・ソクジュ第1副相といわれているが、正確な時間や回数は知らされていない。

ボスワース代表の平壌訪問はオバマ政権初の訪朝であり、北朝鮮を6カ国協議に復帰させるためにアメリカが使うことができる唯一の交渉カードだと言える。アメリカとの2国間対話をしつこく要求してきた北朝鮮としては今回のボスワース代表の訪朝は逃せないチャンスだ。

しかし、今回の2国間対話をめぐって行われた事前探索戦で、米朝の意見の食い違いが相当なものであることがわかり、今回の訪朝の結果はそれほどよいものではないと思われる。

アメリカは今回の2国間対話を、北朝鮮を6カ国協議に復帰させるための第1歩として限定している。北朝鮮は平和協定の対決など体制保障のための本格的な2国間対話の始まりと考えている。

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専門家らはこのような米朝の立場の食い違いのため、合意に至るより対話のモメンタムを維持するレベルに止まると分析した。

米朝の意見の食い違いは大きい…対話の意思を確認するレベル

韓国・高麗大学のユ・ホヨル教授は「アメリカは6カ国協議の復帰について話している中で、北朝鮮の反応によって対話の形を変えていくという考えで、北朝鮮は敵対視政策を撤回する部分を主に議論しようとするだろう。両国が狙っている焦点が違うことはすでに分かっている。そのため、対話を続けるという意志を確認するレベルに終わるだろう」と予想した。

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ユ教授は北朝鮮の立場について、「内部的には貨幣改革を行ったため、それを落ち着かせるためにも対話のモメンタムを活かそうとするだろう。強い勢いで押し付けて成果のない会談をするよりも、少しでも進展した結果を得ようとする」と分析した。

また、「アメリカも過ちを犯さないという立場なので、6カ国協議への復帰を確実に合意できない状況であれば、次の会談に先送りする可能性も高い。今回成果を上げられなかったら来年もう一度会談を開く可能性もある」と予想した。

韓国・国防大学のキム・ヨンス教授は、「北朝鮮は内部的に大変な状況に置かれている。アメリカも来年から『核無き世界』政策を本格的に始める時期なので、双方共に会談をやめることはないだろう」と予想した。
また、「ビッグディールは難しいが、会談のモメンタムは活かせる」と説明した。

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さらに、「北朝鮮が6カ国協議の復帰と関連してどれほど明示的な合意をするのかが重要だ。北朝鮮は6カ国協議に復帰したら逃げ口がないことを知っているから、できるだけ確実な体制保障を要求する」と話した。また、「6カ国協議の復帰も簡単には合意できない事案だ。韓国や日本などの関連国の圧迫があるため、北朝鮮を復帰させるためのアメリカの譲歩にも限界がある」と指摘した。

さらに、「前回の合意事項(9.19共同声明)が決裂した時点に戻ることなのか。現在核の凍結を解除した状況でもう一度始めるのか、初期の条件に対する細部での合意も必要だ。とりあえず、今回の会談ですべて合意することは難しいため、次の会談が開かれるだろう」と予想した。

これと関連して、アメリカ・ジョージタウン大学のヴィクター・チャ教授も、「オバマ政権はボスワース代表と北朝鮮高官レベルの対話を一応1度だけ承認するだろう。今回の会談が終わった後、自然に他の会談が必要なのかどうかが決まる」と予想した。