今年8月末に北朝鮮東北部を襲った台風10号(ライオンロック)は、北朝鮮だけでなく、国境を挟んだ中国吉林省の延辺朝鮮族自治州にも甚大な被害をもたらしている。
洪水により中朝双方の国境警備設備が破壊され、脱北者が急増。中国当局は設備の復旧を急いでいるが、中国側の住民の間では不安が拡がっている。脱北者の急増による治安悪化が懸念されるからだ。
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中国在住のデイリーNK対北朝鮮情報筋によると、中国当局は国境を流れる豆満江に面した龍井市開山屯で、鉄条網を立て直す作業を夜間にも行っている。