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北朝鮮当局は11月30日午前11時、旧紙幣の流通を停止し、通貨の単位を切り下げた上で、新紙幣に交換する貨幣改革を行った。新紙幣交換に限度額を設けたことから、財産を失ってショックを受け、亡くなる人が相次いでいると、韓国の北朝鮮支援団体の「良き友」の機関紙が報じた。

5日付の機関紙は、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」のころから苦労して商売して貯めたカネが一瞬にして紙くずと化してしまったことに大きなショックを受け、亡くなる人が相次いでいると報じた。

東海岸の咸鏡南道(ハムギョンナムド)咸興(ハムン)市の会上(フェサン)区域にある栄誉軍人日常品工場で働いていた労働者が、貨幣改革が発表された先月30日の夜、ショックのために突然死した。

この労働者は、心臓病を抱えながらも熱心に働き、今年8月に兵役を終えて除隊し、年末に結婚する予定の息子のために、1300万ウォンを貯めていたが、それが一瞬のうちに紙くずとなってしまい、絶望していたという。

彼は急いで農村に向かい、貧しい人の家を訪れ、名義を借りて新紙幣へ交換する代わりに、3割を手間賃をして渡すなどして、少しでも財産を守ろうとしたが、それでも大損害をこうむった。

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その日の夜、用を足すために離れにあるトイレに行こうとしたが、ショックのために倒れたようで、頭部を強く打って亡くなったという。

このように、貨幣改革の後に突然死する人が現れ、世論が急激に悪化したことを受け、関係機関は死因の調査に乗り出した。しかし、手厚く葬るためではなく、本当にショックで亡くなったのか、政府に歯向かって自ら命を断ったのかを調べるためだという。

咸興では、動揺の手法で旧紙幣を新紙幣に交換しようとする人が続出した。商売人が、貧しい農民の名義を借りて、7対3の割合で代わりに交換してもらうという手法だ。

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当局は当初、旧紙幣から新紙幣からの交換限度額を1世帯あたり10万ウォンに設定していたが、徐々に額を上げた。世論の悪化と、社会の混乱を恐れてのものと思われる。