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これまで、工事再開と中断を繰り返してきた北朝鮮の白頭山観光鉄道(三池淵線)。最近になって、また工事が再開されたことが明らかになった。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

両江道(リャンガンド)恵山(へサン)市の渭淵(ウィヨン)駅と三池淵(サムジヨン)郡のモッカ駅を結ぶ白頭山観光鉄道。一部区間は日本の植民地時代に完成しているが、線路を一部移設し、路線を電化、延長する工事が昨年から行われている。

当初は、3万人が動員され「2020年の完成」を目指していたが、完成目標が今年10月10日の労働党創立日に前倒しとなった。ところが、レールなどの資材が全く供給されず、工事が中断していた。

平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋によると、レールはすべて中国製だが、中国当局が今年春から北朝鮮への輸出をストップさせていた。これは国連安保理での対北朝鮮制裁決議2270号に基づく措置と思われている。輸出は今年8月ごろから再開された。

両江道の情報筋によると、秋の収穫に動員されていた突撃隊員(建設労働者)が、一斉に白頭山観光鉄道の建設現場に復帰し、工事再開に向けた準備作業を行っている。

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両江道の別の情報筋によると、今月15日から、渭淵駅でコンクリート製の枕木と電柱の搬入が始まった。これらは中国から新義州(シニジュ)、茂山(ムサン)を通じて輸入されたものだ。

同時に、枕木の取り替えや電柱を立てる作業、電線を張る作業も始まった。この調子で行けば、工事は近日中に終わるだろうと情報筋は見ている。

白頭山観光鉄道の建設現場では、無理な工期の前倒しや、安全装備の不備で事故が多発している。発破で周囲の民家が吹き飛んだり、大規模な落石事故が起きたりして、死傷者が続出している。