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韓国やアメリカなどが北朝鮮の核に関して可能な政策は、1)北朝鮮に対する全面攻撃 2)北朝鮮に対する力強い持続的圧迫 3)宥和政策を通じた適切な北朝鮮の管理などがある。

部分的な爆撃政策がある可能性もあるが、北朝鮮が核兵器を既に開発した状態で、部分爆撃は大きな意味を持ちにくい。また北朝鮮の場合、部分爆撃が全面戦争を引き起こす可能性がかなり高いという点から、独自の基本政策の一つに分類することは難しい。

戦争以外の方法で金正日政権の交替を推進する政策は非常によい政策だが、中国政府を除き、韓国やアメリカ、日本政府と、全てこれを実践するに値する政治的能力が不足しており、また具体的でない戦略や戦術を盛り込んだ政策と路線は好ましくないため、長期的な戦略課題として設定するにすぎず、当面の解決課題として提議される、北朝鮮の核の解決の政策として選択する可能性は非常に低い。

これまで、’北朝鮮に対する力強い持続的な圧迫’を好む理論家や戦略家たちがアメリカに多かった。冷戦時代の経験を通じて学んだことを根拠に、このように主張してきたのだ。しかし、アメリカの圧力の中でも北朝鮮は核兵器の実験を強行することで、このような政策は力強い挑戦を受け始めた。

‘クリントン時代に圧力が緩んだ問題点が今現われたのだ’という反駁もあるが、そうした主張が大きな力を得にくい状態になった。ブッシュが大統領になり、6年も経って北朝鮮が核実験をし、その間アメリカは時間を沢山浪費し、北朝鮮は比較的活発に核開発をしたからだ。こうした状況がアメリカの対北核政策修正の強い動因になっている。

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政策の修正の2番目の動因は、北朝鮮の核の危険性だ。アメリカは北朝鮮の核自体も危険なものとして見るものの、これがアルカイダなどのテロ組職に移った時の危険性を非常に重要視している。

BDAの金融措置を通じて、北朝鮮の弱点を把握

北朝鮮が核を保有すること自体の危険性よりも、第3者に移った時の危険性を、5~10倍危険なものとして見ている。この10年以上の経験から分かるように、’管理されない北朝鮮’、あるいは’統制権の外にある北朝鮮’は、何をするかわからない、非常に危険な集団とみなしているのだ。

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私たちは金正日が核兵器をアルカイダに売ってしまうなどの極端な行動をとる可能性はとても低いと思うが、アメリカ人はその可能性がとても低いとは思わない。したがって、北朝鮮を最小限の統制権の中に引き入れることが必要だと考え、今のようにずっと放置するのはすごく危険なことだと思うのだ。

3番目の動因は、BDA(バンコ・デルタ・アジア)問題から得た教訓だ。BDA事件が、北朝鮮が6ヶ国協議に参加せずに核実験を強行する言い訳になったが、その過程でアメリカなどの外部世界は、北朝鮮の重要な弱点を見ることになった。

北朝鮮がお金の問題に弱く、指導者と係わる問題に弱いということ、特に指導者の直接の利権に関する問題に弱いということだ。したがって、そうした北朝鮮の弱点を適切に利用したら、北朝鮮の開放は十分ではないとしても、北朝鮮を管理統制することができるはずだという自信感を得たように思われる。

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金正日の気まぐれのため、北の核の管理の安定、壮言できず

金正日とその側近たちが、アルカイダやハマスのように神と聖典のみを叫び、管理統制する方法を探ることが極めて難しい集団ではなく、マフィアの親分のように人間の弱点がかなり多い集団であることを発見したのだ。

‘宥和政策を通じた適切な北朝鮮管理’の政策の長所は3種類ある。

第1に、適切な管理を通じて、核兵器の海外流出の可能性を大幅に減らすことができる。第2に、北朝鮮を改革開放に導くことができる多様な動因ときっかけを作ることができる。第3に、北朝鮮が多様な利害関係の綱に縛られることで、これ以上過去のように頑なな行動をとり辛くなるだろう。

だが、次のような短所もある。第1に、短期的に金正日体制の安定化に寄与する。第2に、核拡散禁止を違反したことに対する賞罰が転倒して原則が崩れ、今後の核拡散戦線に赤い灯がともることになった。第3に、金正日の気まぐれのため、北朝鮮の核管理体制の安定した維持を壮言することができない。

金正日政権を必ず早期に入れ替えなければならないという使命感と意志が弱いアメリカや韓国の政治家たちが見たら、短所に比べて長所がはるかに大きくて魅力的に思われるだろう。特に、圧迫戦術が大きな力を発揮できないことを見守った後であるため、長所は非常に大きく短所はずっと小さく見えるだろう。(続く)