そこで中国の消費者は、品物そのものを吟味した上で、商品や業者の販売実績を見て、購入決定の判断基準とする。つまり、売れ行きが非常に低調な北朝鮮製品は、ますます売れなくなるという悪循環に陥っているいうわけだ。
そこに中国当局の措置が北朝鮮の電子商取引に追い打ちをかけた。当局は、今年8月1日から、ネットショッピングサイトでの医薬品のBtoC(企業対一般消費者)の販売を禁止した。さらに、昨年4月に制定された「食品安全法」では、ネットショッピングサイトでの健康食品の販売に対しても厳しい制限を加えている。
今のところ、タオバオには依然として、北朝鮮の医薬品、健康食品が出品されているが、今後徐々に姿を消すものと思われる。