中国公安当局に逮捕された脱北者は、中朝両国間での書類のやり取りを経てから北朝鮮に強制送還されていたが、今では北朝鮮の保衛部(秘密警察)の関係者が中国にやってきて、連行していると前述の情報筋が証言した。収容所に収監された脱北者が多すぎて、手に負えないため、手続きを簡素化したものと見られる。
北朝鮮当局は、被災者の住宅建設より、国境警備や金日成氏の銅像の再建に力を入れており、被災者への配給も不足している。さらにコメ価格が上昇しているため、食糧難を乗り切り、冬を越す資金を稼ぐために脱北する人が増えるものと見られる。
(関連記事:被災地復興より脱北防止に熱心な北朝鮮当局に怨嗟の声上がる)