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オランダ政府が、昨年廃業したアムステルダムの北朝鮮レストラン「ヘダンファ」のオーナーだった同国在住の韓国人ビジネスマンのジョン・キム氏に対し、多額の罰金の支払いを命じていたことが明らかになった。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が、オランダのAM5テレビの報道を引用し、報じた。

オランダのライデン大学の北朝鮮専門家、レムコ・ブロイカー教授によると、同国政府はジョン・キム氏が北朝鮮人従業員8人に対して、雇用許可に明示されていない資格外活動をさせたという理由で、1人あたり8000ユーロ(約92万5000円)、合計で6万4000ユーロ(約735万円)の罰金を徴収した。

一方、社会雇用省の担当者は、ヘダンファが労働許可証のない従業員を雇用したことが罰金の理由だと述べているという。

オランダで2番目の北朝鮮レストランだったヘダンファは、ジョン・キム氏と北朝鮮当局の合弁で2013年末にオープンした。北朝鮮からはコックと従業員が派遣された。

オーナーのジョン・キム氏は、韓国系オランダ人であり北朝鮮との関係が深いと見られている。しかし、ヘダンファの実際のオーナーはジョン・キム氏の父親で、アムステルダム郊外で貿易会社「HSインターナショナル」を経営するジェイムス・ミョンジュ・キム氏だ。

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同氏は北朝鮮出身と伝えられているが、詳細は不明だ。ジェイムス・ミョンジュ・キム氏は、浚渫を行うベルギー企業「ヤン・デ・ヌル社」の代理店を営んでおり、北朝鮮と協力し、シンガポールに埋立地建設用の砂を輸出している。

北朝鮮専門ニュースサイトのNKニュースによると、同社はロシア、北朝鮮、韓国を結ぶガスパイプラインプロジェクトの北朝鮮区間を請け負ったオランダ企業の中の一つだったという。

また、ジェイムス・ミョンジュ・キム氏は「キム・ミョンジュ」という名前で、北朝鮮の国営メディアにも現れる。同氏は国際草花研究センターの第1回会議のため平壌を訪問し(2008年8月14日朝鮮中央通信報道)、2011年6月には「朝鮮民主主義人民共和国人民共和国園芸学名誉博士号」が送られている。さらに、金正日氏の70回目の祝賀会にも参加している。