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そしてもうひとりが、ヒラリー・クリントン氏の外交ブレーンと言われ、同氏が大統領になれば政権の要職に就くと見られているウェンディ・シャーマン元国務次官だ。10日に韓国入りし、やはり尹外相らと会談している。

現オバマ政権は、北朝鮮に核武装を許した「戦略的忍耐」の失敗を批判されている。それに替わる新政権は、北朝鮮に対し強い姿勢で臨む可能性が高いが、シャーマン氏はその「さじ加減」を握ることになるだろう。

ちなみにシャーマン氏は5月、米ワシントンDCで行われた朝鮮半島関連セミナーの昼食会で「北朝鮮で内部崩壊またはクーデターが起こる可能性を想定するのは不可欠であり、韓国と米国、中国、日本が速やかに協議を行うべきだ」と述べた。

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このことから察するに、シャーマン氏は新たな対北戦略を考案する上で、金正恩体制の変更(あるいは打倒)を究極的な目標に据えるものと思われる。