ところで、北朝鮮当局が国内への流入を止めたがる情報は、大きく分けて2種類ある。ひとつは韓流ドラマやハリウッド映画など、外国の自由で豊かな社会の実像を伝えるものだ。
(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…)そしてもうひとつが、北朝鮮の国家や社会、そして金正恩党委員長ら「ロイヤル・ファミリー」について解説した海外のドキュメンタリー番組や書籍である。
デイリーNKジャパンは近く発表するムック『脱北者が明かす北朝鮮』の中で、韓国でタレントとして活躍する脱北女性、キム・アラさんのインタビューを行っている。その中でアラさんは、「北にいた時は、自分の国について何も知りませんでした。韓国へ来て初めて分かったことが多い」と語っていた。