北朝鮮外務省の報道官(スポークスマン)は8日、米国人大学生が行方不明になっている件を巡り北朝鮮による拉致説が浮かんでいることについて、オバマ政権が「われわれの国際的イメージに泥を塗るためにでっち上げた謀略に過ぎない」と述べた。朝鮮中央通信が伝えた。

米下院本会議は9月28日、米国ユタ州出身のデービッド・スネドン氏が北朝鮮に拉致され英語教師をさせられているとの疑惑について、本格的に調査することを求める決議を全会一致で採択した。

スネドン氏は24歳の大学生だった2004年8月、中国の雲南省で消息を絶った。

報道官は「当該国はすでに彼が旅行中、川におぼれて亡くなった可能性があると米国務省と家族側に公式通報した」として、米国の主張には「耳を傾ける一顧の価値もない」と断じた。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

朝鮮外務省代弁人「北朝鮮による米国人拉致説」を世論化している米国を糾弾

【平壌10月8日発朝鮮中央通信】朝鮮外務省のスポークスマンは、最近、米国が「北朝鮮による米国人拉致説」を世論化していることに関連して8日、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

今から12年前、米国人大学生スネッドンが他国の高山地帯を旅行して行方不明になった事件に関連して、当該国はすでに彼が旅行中、川におぼれて亡くなった可能性があると米国務省と家族側に公式通報した。

にもかかわらず、米国が今になって途方もなく「北朝鮮による米国人拉致説」をけん伝しているのは、対朝鮮敵視政策の総破たんによって西山落日の運命に瀕したオバマ一味がありもしない「人権問題」を極大化して、われわれの国際的イメージに泥を塗るためにでっち上げた謀略に過ぎない。

われわれは、米国の強弁を耳を傾ける一顧の価値もない詐欺とらく印を押し、それを全面否認、全面排撃する。―――

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