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結果、共犯者に過ぎないBがいつの間にか主犯とされ、死刑になる。公開銃殺執行の当日、Bは騙されたことを少しでも知らせようとあがくも、口は動かないよう頬と舌を金串で串刺しにされて針金で固定され、口の中にも砂利が詰め込まれうめくことしかできない。そして事件は「解決」となる。

この証言の核心は「事件を通じ保衛部(S氏)は数万ドルを手にした」という点である。このお金の大半は、党に上納され、最終的に金正恩氏の手に渡ることになる。密輸品を取り締まる実入りの良い部署などは、年間200万ドル以上の上納金を課されるという。

このような「権力をカネに変える」構造では、保衛部にとって北朝鮮住民は、単なる金づるに過ぎない。