事故が発生した現場は、目の前に豆満江が流れ後ろには小豊山(ソプンサン)がある地盤の弱い地域だ。
市内では、これ以外にも橋の崩落に巻き込まれて作業員が死亡するなど、二次災害が相次いでいるが、当局からのアナウンスは一切なされず、現場では早くも箝口令が敷かれている。
過去にも、橋梁の建設現場で500人が一度に死亡する地獄絵図のような大惨事が起きたことがあった。しかし、北朝鮮当局は事故の存在そのものを隠蔽し、詳細は一切明らかにされなかった。今回も徹底的に隠蔽しようとしているようだ。
(参考記事:北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図)「核の暴走」の裏で
さらに「現場の担当者は『死亡者は、自分の不注意で事故を起こした』などと弁明するだけで、誰も責任を取ろうとしない」と、デイリーNKの内部情報筋は打ち明けた。