人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

長く待たされた末に、私は中国への短期留学の機会を手に入れた。私の仕事は平壌外国語大学の中国語講師。ほぼ同年代の同僚と共にやってきた。わずか半年という短い期間だけど、私は6人のクラスメートと交わろうと努力した。日本人、韓国人、ベトナム人、タジキスタン人などなど。

私は中国政府から毎月3500元(約5万4000円)の奨学金をもらっている。平壌の家で待つ妻と子どものために、できる限り節約している。毎月800元から1000元(約1万2000円〜1万5000円)を貯金して、6000元(約9万3000円)を持って帰り、わが家の経済状況を改善したいと思っている。

北朝鮮にも私なんかよりよっぽど豊かな暮らしをしている人がいる。中国との合弁会社で働いている人の月給は500元(約7700円)だ。一方、私のような大学の講師の月給は10元(約120円)にも満たない。北朝鮮で銭湯に行けば3元(約47円)、映画を見れば5元(約78円)する。10元はお小遣いにもならないのだ。