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ところが偶然、上記のような事件が起きてしまった。そして韓国軍が、下士官らの身体が吹き飛ばされる瞬間の動画を公開するや世論は沸騰。「開戦やむなし」の空気さえ漂い始めた。

この危機は、北朝鮮側が「遺憾の意」を示すことで収束した。謝罪したのである。正恩氏としては、意図してもいない偶然のために、いきなり胸ぐらを掴まれた思いだったろう。

そして、この件がきっかけで米韓軍が備え始めた「斬首作戦」に、正恩氏は今も神経質な反応を見せている。

(参考記事:米軍が「金正恩斬首」部隊を韓国に送り込んだ

ただ、そんな屈辱を経験した正恩氏の怨念を、軽く見ることも間違っている。