また、物資が人道支援によるものであることを隠すため、「大韓民国」「USA」と書かれた包装を一つ残らず回収し、軍の管理の下、すべて焼却した。他にも医薬品が病院ごとに配られたが、その大部分を病院側がブローカーにさっさと横流しし、ひと儲けする始末だった。
具体的な例を挙げると、2007年、咸鏡北道の清津医大病院の幹部は、国連から支援されたビタミン剤「P500」を卸売り商人に一粒50ウォンで横流した。さらに市場の零細商人に転売され、市場では一粒300ウォンの値がついていた。
「将軍様はさすがだ」
病院がする事といえば、患者に処方箋を書き「必要な薬品は市場で入手してきなさい」と伝えることだけだった。