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中国は、「新東北振興策」を発表し、北朝鮮やロシアと国境を接する遼寧、吉林、黒竜江の東北3省におけるインフラ整備を推し進めている。

昨年、地域内に3路線の高速鉄道が開通したが、うち1路線の乗客が開通1年で10000万人を突破したと中国の人民網が報じた。

昨年9月1日に全線開通した「瀋丹高速鉄路」。中国東北最大の都市である瀋陽から、中朝貿易最大の拠点である丹東までの208キロを、最速1時間11分で結ぶものだが、開業から1年で1032万人の乗客を輸送した。1日平均に直すと3万6000人に達し、開通前の一般鉄道の利用客の3.6倍となった。

一方、昨年9月20日に開通した「長輝城際鉄路」は、吉林省の省都長春から、ロシア国境に面した延辺朝鮮族自治州の琿春までの456キロを結び、開通からわずか2ヶ月で106万5000人を輸送した。1日平均で1万人になる。長白山(白頭山)へと向かう支線の建設も進められている。

さらに12月17日には、大連と丹東の292キロを結ぶ「丹大高速鉄路」が開通している。

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中国の高速鉄道網は、海外にも広がろうとしている。

ロシアの国営イタルタス通信によると、琿春とウラジオストクを結ぶ全長322キロの高速鉄道の建設が進められる。

昨年発表されたこのプロジェクトだが、吉林省の関係者は「すでに具体的な事業計画が決まっている」「着工時期、資金調達などについては両国政府と鉄道当局の関係者の協議で決まる」と述べた。予算総額は約92億ドル、工事は5~6年を要すると想定されている。

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中国と国境を接するもう一つの国、北朝鮮への路線延長はどうなるだろうか。

丹東から平壌を経て開城(ケソン)までの376キロの鉄道建設について、2010年から中国と北朝鮮の間で話し合いが行われている。

韓国紙・朝鮮日報によると、金正恩党委員長は2014年1月に、この区間の高速道路と鉄道の建設を、多国籍コンソーシアム方式で建設させたあと、一定期間運営後に国に返還させる民間投資方式(BOT)で行うよう指示を出した。

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また、この路線は中国向け専用とし、一般住民の利用は最低限に留めるという方針も示している。しかし、その後の進展は全くないのが実情だ。