咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、多くの人々が避難しなかった理由は、警戒や災害復旧に動員された朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士に、家財道具を盗まれることを恐れたからだ。
昨年、羅先(ラソン)で大洪水が発生した際に、動員された多くの兵士が、被害を受けた家からテレビやDVDプレイヤーなど金目の物を片っ端から盗んでいった。そのことを知っている住民たちは、財産のことが気になって逃げられず、気付いた時には水位が上がって逃げられない状況になってしまっていたという。
幸い、水位は下がったものの、兵士たちは案の定、避難して無人となった家に乗り込み、せっせと家財道具を盗みだしているという。中には、最初から盗み目的で、金がありそうな家の人を選び「避難せよ」と声をかけたケースすらあったという。
中国軍に要請
問題はそれだけにとどまらない。