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15日に中国を訪問するアメリカのバラク・オバマ大統領は脱北者問題を議題にするべきだと、アメリカのウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が14日(現地時間)に主張した。

新聞はこの日、「韓国のベルリンの壁(Korea’s Berlin Wall)」という題の社説で、「20年以上前に、東ドイツの人たちの脱出がベルリンの壁の崩壊を触発した要因になったように、脱北者の波が北朝鮮政権の没落と朝鮮半島の統一に寄与できるだろう」と述べ、このように促した。

新聞は「人権団体によれば、中国にいる脱北者の数は多くは30万人に及ぶが、中国はこの人たちを追跡して北朝鮮に送り返すという、国際法に反する政策を取っている」と述べ、「中国で脱北者を助けたら罰金や逮捕、また投獄される可能性もあり、はなはだしくは脱北者に食べ物を提供することも犯罪とされている」と指摘した。

新聞はまた、男性1人、女性3人と6歳の少年を含む6人の脱北者が、最近中国とベトナムの国境を越えようとしたが捕まり、北朝鮮への送還を控えていると伝えた。このうち2人の女性は中国の男性に売られた経験があり、脱北した女性に対する中国内での人身売買が深刻だとも言及している。

それ以外にも、北朝鮮に送還された脱北者は労働収容所で1日14時間以上強制労役に苦しめられ、1日の食事はジャガイモ2個ととうもろこしの粉が全てと述べ、強制送還された脱北者に対する北朝鮮政府の処遇を話した。

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新聞は「この人たちは北朝鮮に送られれば、生存の可能性が低い収容所に向かう可能性が高いため、オバマ大統領はまず、この人たちの釈放を中国に要請することで、難民の人権保護に対するアメリカの意志を示さなければならない」と主張した。

特に、「アメリカのロバート・キング対北人権特使候補は、5日に上院の承認聴聞会で、『自分が特使に就任すれば、中国政府に脱北者を追放して強制送還しないように促す』と明らかにしている」と伝え、「オバマ大統領は、中国に向かう脱北者の波があふれれば、アメリカが支援すると約束することもできるだろう」と述べている。

オバマ大統領は15日から3泊4日の日程で、就任後初の訪問国となる中国を訪れて、胡錦涛国家主席や温家宝首相と会談を行う。