人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

最近、北朝鮮の国境地帯では「ソビ電話」というサービスが人気を集めていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

民間人が運営するバスやトラックのことを「ソビ車」ということもあり、携帯電話のレンタルサービスかと思いきや、実体はより複雑だった。

ドイツ製の電波探知機

北朝鮮の秘密警察・国家安全保衛部は次のような目標を掲げて、中国、そして韓国との通話を大々的に取り締まっている。

「内部情報の流出、外部情報の流入を遮断せよ!」

そして、ドイツ製の高性能電波探知装置、妨害電波発信機を導入したことから、以前に比べて外国との通話は難しくなった。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

しかし、地域の人々は、ありとあらゆる手段を使って海外との通話を行っている。

一例を挙げると、中国にいる人に、北朝鮮キャリアと中国キャリアの携帯電話を持たせ、中継局にして、中国や韓国と通話する。北朝鮮キャリアの携帯電話で、海外と通話できるので、保衛部に発覚しづらいのだ。

さらに、取り締まりを行う側の保衛部も、権限を利用して金儲けに乗り出した。それが 「ソビ電話」だ。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

ソビ電話は、単なる携帯電話のレンタルサービスではない。

両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、このサービスの利用にあたっては、中国キャリアの携帯電話を持っていることが大前提だ。

次に、保衛部27局、電波監視局の幹部を訪ねて、ワイロを渡して通話を申し込む。通話時間1時間あたり500元(約7620円)と非常に高価なものだ。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

希望者がある程度集まれば、時間と場所を知らせてもらう。幹部は、そこの電波探知装置の電源をオフにして通話をさせるという仕組みだ。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、保安局(警察)など他の司法機関は、このような保衛部の携帯電話ビジネスのことを知っているが、何も言おうとはしない。自分たちも同様のサービスの利用者だったり、提供者だったりするからだ。