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北朝鮮の貿易会社は、中国の丹東、瀋陽、延吉など北朝鮮に近い地域のみならず、北京、上海、広州、深センなど各地に進出し、大々的に外貨稼ぎビジネスを行っている。

各貿易会社には国からノルマが課せられているが、どういうわけか優秀な成績を収めた人が次々に帰国させられている。

平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、最近広州と深センの外貨稼ぎ会社の社長に対して帰国命令が出された。二人は、国家外貨稼ぎ計画指標を超過達成した優秀なビジネスマンだ。彼ら以外でも、1000万元(約1億5300万円)を軽く稼ぎ出した別の外貨稼ぎ会社の社長が帰国させられている。

任期が満了したり、特別な政治行事があったりするわけでもないのに帰国させられるのは、何らかのお咎めがあることを意味する。成績が優秀なのに、なぜ責められるのだろうか。

その原因は「密告」にある。

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北朝鮮の貿易会社には、労働党系、人民軍(北朝鮮軍)系、保衛部(秘密警察)系など様々な系列の会社がある。よその系列の貿易会社の方がいい成績をあげていたら、自分たちの会社は叱責されることになりかねない。そこで密告して足の引っ張り合いをするというわけだ。

密告する内容は主に私生活に関することだ。

私腹を肥やしている、女性を囲っている、贅沢が過ぎる、韓流ドラマにハマっているなど口からでまかせを並び立てると、司法機関も動かざるをえない。また、保衛部にとって密告は渡りに船だ。ライバルを潰し、自分たちの貿易会社をさらに儲けさせる絶好の機会だからだ。

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上層部は、このような足の引っ張り合いを競争の一環と見ており、さほど問題視しないという。

中国で安泰に暮らすためには、目立ったり妬まれたりしない程度の無難な成績を納め続けることと、普段から各司法機関への「つけ届け」を欠かさない処世術が必要だ。

また、帰国させられた社長たちは、中国に戻るために各省庁の幹部に会って、ワイロをばらまいている。さもなくば、処罰され地方の閑職に飛ばされかねない。そうなってしまうと、中国はおろか、平壌に復帰することすら難しくなってしまうのである。