北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、米国の対外政策が破たんしていると指摘する論評を配信した。
論評は、「オバマ行政府の脆弱な対外政策は欧州だけでなく、中東でも史上最悪の危機を迎えて破局の道にひた走っている」と主張した。
さらに「『核なき世界の建設』をはじめオバマが唱えたそのほかの対外政策も、その非現実性と欺まん的性格によってどれひとつも実現されず、失敗だけを繰り返している」と指摘。
そのうえで「制裁と圧迫を通じてわが制度を『崩壊』させようとしていたオバマ行政府の時代錯誤の対朝鮮『戦略的忍耐』政策は総破たんし、むしろ核強国としてのわれわれの戦略的地位だけを高める結果を招いた」としながら、「世界は米国の悪名高い対朝鮮敵視政策の総破たんとともに米国の終局的な没落相をはっきり見ることになるであろう」と強調した。