北朝鮮の海軍が再び軍事境界線を侵犯し、挑発を敢行した。
10日午前、北朝鮮の警備艇1隻が黄海上の軍事境界線を2,2キロ侵犯し、韓国海軍が警告通信を送り警告射撃をした。
しかし、北朝鮮の警備艇はそれを無視して韓国の高速艇に向けて約50発射撃してきた。韓国の高速艇は直ちに対応して、北朝鮮側に向けて射撃すると同時に、40mm艦砲100発の対応射撃を行った。その後、北朝鮮の警備艇は北側に戻って行った。
交戦直後、北朝鮮軍の最高司令部は「南朝鮮(韓国)の軍当局は、今回の武装挑発事件に対して謝罪すべきであり、今後このような挑発行為が発生しないように責任を持って正しい措置を取るべきだ」と強く主張した。あきれた言葉だ。
北朝鮮軍の司令部は、警備艇が北朝鮮の領海を侵犯した未確認物体を確認するために出動した後、戻る時に韓国海軍が後方から発砲したと主張している。また、韓国の艦艇が北朝鮮の警備艇の対応打撃を受けて急いで引き上げたという、あり得ない作り話を付け加えるのも忘れなかった。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮が見え透いた嘘をついたのは、現在の南北関係に不満があるというメッセージを伝え、緊張を醸成して自分達の要求を達成しようとする目的があるからだと考えられる。もちろん、軍事境界線の無力化を狙った「古い」挑発の可能性もある。
これまで韓国政府は、北朝鮮の宥和的な態度は本物ではないと指摘してきたが、それを今回の挑発で北朝鮮自ら証明したことになった。
北朝鮮の挑発と見勝手な主張以上に注目されたのは、この日に北朝鮮の宣伝メディアが引用した『我が民族どうし』の主張だ。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面労働新聞は10日付の論説で、「北と南の和合と和解を果たすことは、関係改善や祖国の統一を達成するために絶対的に必要な前提である。和合というのは、仲が良くなることを意味する。和解は、悪化していた関係が互いの理解に基づいて良くなることだ」と偽善に満ちた話をしていた。今回の事件は、南北の和合と和解を口にしながら、両手で挑発の凶器を振り上げたことだった。
今回の挑発で、金正日政権の韓国向けの宥和政策がどれほど偽善的なものなのかよく分かった。核やミサイルで世界最強のアメリカとの戦争も可能だと主張していた金正日が、道端のならず者がやるようなことを韓国を相手にしてしまった。
韓国政府は今回の挑発の意図を綿密に分析し、北朝鮮に公式の謝罪と再発防止を要求するべきである。しかし、これだけでは韓国国民は安心できない。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮はいつでも軍事境界線付近で挑発できるということが再度確認されたため、韓国軍は北朝鮮のどのような挑発も撃退できるように備えなければならない。また、北朝鮮が軍事的な挑発に失敗した時に使う戦術なども分析して、対応できるように力を注ぐ必要がある。