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台風10号(ライオンロック)の影響で、中国の吉林省延辺朝鮮族自治州に大雨が降り、各地で被害が続出している。また、中朝国境を流れる図們江(豆満江)を挟んで対岸の北朝鮮の被害を示す画像がネット上に投稿されている。

降り始めからの雨量は多いところでは237ミリに達した。延辺の図們市、琿春市では各地で浸水被害が発生し、道路も冠水、流失している。

図們江に面した図們市当局は31日、北朝鮮のダム2ヶ所の緊急放水により、洪水が予想されるため、建物の1~2階に居住する住民に対して3階以上に避難することを指示した。

人民解放軍の兵士など2000人が、土嚢を積み上げたり、水没した家屋から住民を救助した。

図們市の対岸にある北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)でも被害が出ているものと思われるが、北朝鮮の各メディアは今のところ被害状況について報じていない。

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中国版ツイッター「微博」には、複数のユーザーが図們の対岸にある穏城(オンソン)郡の南陽(ナミャン)の被害状況を写した画像を投稿している。

水没し土煙があがる南陽の市街地(画像:微博)
水没し土煙があがる南陽の市街地(画像:微博)

街の中心は水没し、土煙が上がっている様子がわかる。あるユーザーは「南陽からは人も車もいなくなった。皆、高台や山に避難している」と伝えた。

延辺州気象局は、大雨の峠は越えたものの、今後数日は雨が断続的に降ると予報しており、被害の拡大が懸念される。

高台になっている線路に避難した南陽の住民(画像:微博)
高台になっている線路に避難した南陽の住民(画像:微博)