中朝国境を守る朝鮮人民軍の国境警備隊が緊張に包まれている。中国の人民解放軍との間にいざこざが起きたためではない。国家安全保衛部の特別検閲部隊が抜き打ちで「検閲(軍紀取締り)」を行っているためだ。

凄惨なリンチ

「ここ数日、保衛部の一団が部隊ごとに訪れ、解決済みの『国境で起きた事件』を再調査しています。最近起こったものから、過去に解決したものまで事件ファイルを要求し、少しでも異常が認められる場合には再調査し、処罰を加えています。近隣の部隊では、中国との密輸を見逃す代わりに電気釜とテレビ、4000元(約6万円)のワイロを受け取った小隊長が中尉から少尉へと降格され、慈江道(チャガンド)の僻地に飛ばされました」。

今月25日、咸鏡北道(ハムギョンブクト)に住むデイリーNKの取材協力者が、とある国境都市の国境警備隊兵士に取材した内容を編集部にこう伝えた。

国家安全保衛部は、防諜および思想統制を任務とする秘密警察のこと。

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