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在日韓国・朝鮮人の帰国事業で北朝鮮に渡り、その後脱北した高政美さんや北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会、拉致被害者を救う会、国境なき記者団などの会員20人余りが6日、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)本部前で、朝鮮総連の帰国事業を糾弾して拉致被害者の送還を促す抗議活動を行った。

高政美さんが朝鮮総連の責任を追及する抗議文を伝達するために総連中央本部の呼び鈴を押したが、反応はなかった。高さんは抗議文を門の中に差し入れたが、総連側は抗議文を門の外に捨てようとしたため、参加者が再び抗議文を門の中に入れ戻した。

これについて北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会の三浦会長は、「恥を知っているのなら、せめて出てきて抗議文を受け取って欲しい」と指摘した。

抗議文は「朝鮮総連は、自ら犯した犯罪行為に対しただちに脱北者たちに謝罪せよ。そしていまなお地獄で苦しむ在日朝鮮人帰国者と日本人配偶者の救出のために努力せよ」と要求し、「今年12月、いわゆる『帰国運動』の第一船が新潟を出て50年たつ。北朝鮮と朝鮮総連がおこなった『地上の楽園』の虚偽宣伝にだまされて9万3千人の在日朝鮮人と日本人妻等が北朝鮮に移住した」と指摘している。

また、「そこ(北朝鮮)は楽園どころか地獄だった」と述べ、「『帰国者』は50年にわたりその地獄に拘禁され、離散家族の苦しみを与えられた」と明らかにした。

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高さんは現在、朝鮮総連を相手どり、「帰国事業」の責任を問うために訴訟を起こしている。