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北朝鮮が3年後の2012年までに、平壌に10万世帯の住宅を建設することを目標に掲げ、総力を傾けている。2012年は北朝鮮が強盛大国への進入を宣言した年であるため、「平壌10万世帯の建設」は「強盛大国」実現の成敗を知る主要な評価基準になるだろう。

北朝鮮の立場を代弁している朝鮮総連の機関紙、朝鮮新報が4日、平壌発の記事で「現在平壌では、10万世帯の住宅の建設が進められているが、これは北朝鮮の国力を見せる3年間の総力戦になるだろう」と述べ、「北朝鮮政府はこのために建設部門に最大限力を集中させるための対策を講じている」と伝えた。

朝鮮新報は「金正日総書記の発起によって始まった平壌市10万世帯住宅建設は、強盛大国の門を開くための『2012年国z』の柱となる事業の1つ」と述べ、「10万世帯の住宅が建設されれば、平壌市民の住宅問題は完全に解決する」と明らかにした。

さらに、北朝鮮は金日成の生誕100周年を迎える2012年に「強盛大国」の門を開くという目標を立てたと説明し、「平壌の10万世帯住宅建設は、その中でも重要な事業の1つに定められた」と強調した。

朝鮮新報は特に、10万世帯住宅建設は、北朝鮮では今までなかった大規模な事業だと評価した。80、90年代にも4~5年かけて光復通りや統一通りに5万世帯の高層アパートが建設されたが、今回の事業は規模も2倍で3年以内に建設を終えなければならないというものである。

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新しい住宅団地は、平壌の南側のリョクポ区域から北側のリョンャ搭謌謔ワでの鉄道の周辺に2万世帯、平壌中心部に1万5千世帯、金日成の生家がある万景台区域のデピョン地区に6万5千世帯が造成される予定。一世帯当りの面積は100?(約30.3坪)で、「住宅使用料」だけで供給される。

新聞は今回の10万世帯建設は、「かつてなかった大規模な国家事業」で、「強盛大国の大門が開かれる2012年の柱となる事業」と規定している。だが、資金や資材、期間などの面でも「言うほど簡単ではない」と中央連合指揮部のキム・グンナム(49)参謀長が語ったと伝えた。

キム参謀長は一方で、「強盛大国は、ただ生産を増やして高い経済指標を達成するということだけでは実現しない」と述べ、3年間の総力戦であると念をおしたが、「10年以上の間苦労してきた人民たちが、以前よりもよい暮らしができるようになったということを実感しなければならないということ」と朝鮮新報は説明した。

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キム参謀長は「全国の工場や企業所の多くが建設資材の生産を担当しており、20万人以上の人員が建設に動員される嵐閨vと言い、「10万世帯住宅建設と同時に、平壌の電力需要を満たすために、慈江道ヒチョン市に大規模な水力発電所が建設される」と明らかにした。

北朝鮮は10万世帯住宅建設で増えると予想される平壌市の電力の需要をまかなうために、慈江道ヒチョン市に建設中の大規模な水力発電所も、以前は10年かかったが、住宅の完工に合わせて2012年に完工する計画だと新聞は付け足した。

だが、実際に3年以内に10万世帯の住宅の建設を完了するのは大変なことだとキム参謀長自身が認めている。キム参謀長は「80年代の経済状況のように事業を拡大してこそ達成することができる目標」と言い、「速度戦」を強調した。

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これと関連し、資材の生産を請け負う北朝鮮の工場や企業所などは老朽化した生産ラインを改・補修して、生産量を増やすキャンペーンを行っている。平壌市内の工場や企業所も、建設資材の増産のために体制を整備している。配水管を生産する平壌ブロック工場は、7月から24時間生産体制に突入し、従業員は 3交代で働いている。

朝鮮新報は「10万世帯住宅建設に参加する人たちは、3年という期限を必ず守らなければならない」と述べ、「各自が担当した作業の期限を繰り上げて遂行するよう、『速度戦』を展開している」と伝えた。

一方北朝鮮の内部消息筋は、平壌の10万世帯建設地域で、軍人たちがこれまでの居住地を撤去しており、住民との間に摩擦が生じていると伝えてきた。