一方、韓国の保安当局によると、今月7日に北朝鮮の漁船と見られる船舶が航行しているのを、平澤海洋警備安全署(旧海洋警察)が発見した。3人の乗組員は北朝鮮人で、全員が亡命する意思を示したため、港へ移送し、保安当局に身柄を引き渡した。
現在、国家情報院の北朝鮮住民保護センター(旧合同尋問センター)で取り調べを受けている。乗組員の身元は明らかにされていない。
同署の管轄区域から最も近い北朝鮮の黄海南道(ファンヘナムド)延安(ヨナン)郡までは80キロほど離れており、この海域で脱北船が発見されたのは今回が初めてだ。当局はこの船が北朝鮮ではなく、中国の港から出港したものと見ている。最も近い山東省の栄成港からは300キロ離れている。
この海域のルートを使って脱北した人は、この5年間で40人を数える。