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かつて、革命思想研究室の警備員は名誉な職とされ、労働党への入党を希望する忠誠心の高い若い女性にやらせることが多かった。国からは優先的に配給がもらえるなど、名実ともに「オイシい仕事」だった。

しかし、90年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の頃に配給システムが崩壊してしまい、今以て復旧していない。警備員になったところで、コメ1キロも買えないほどの薄給以外に何ももらえないのだ。

それだけではない。所蔵されている資料に間違いが起きれば、警備員は責任を取らされる。運が悪ければ、命すら落としかねない。一般住民は用がなければ研究室には近づこうとすらない「忌避施設」と化しているのだ。そんなところで自主的に働こうとする人がいるならば、「頭のおかしい人」扱いされるだろう。