体制を維持するため、例え体制に刃向うつもりはなくとも、失態を犯せば人生が終わることを徹底的に思い知らせるためだ。
こうしたなか、韓国の情報機関である国家情報院により、北朝鮮が最近、外交官が海外駐在に同伴している25歳以上の子どもらを本国に召還する命令を下していたことが明らかになった。北朝鮮は、これまで海外駐在員の脱北を防ぐため、最低1人の子どもを平壌に残すよう指示していたが、人質統治を強化する姿勢を見せているわけだ。
テ公使は息子2人を同伴しており、北朝鮮には子どもがいなかった。娘1人を平壌に残しているという情報もあったが、これは事実でないとされている。そして、長男のジュヒョクさんは現在26才。息子が平壌に召喚されれば、人質となり亡命は不可能になることから、このタイミングで決行したのかもしれない。
(参考記事:北朝鮮外交官の亡命とアニメ「ドラゴンボール」の知られざる関係)また、テ公使の夫人であるオ・ソネ氏の父親は朝鮮人民軍総参謀部で副総参謀長を務める呉琴鉄(オ・グムチョル)氏であることも確認された。