同通信の記事を要約すると、「米国と韓国が地雷事件をでっちあげたが、金正恩氏の戦争をも辞さない姿勢によって、戦争が回避された。さらに、北朝鮮の主動的な措置によって共同報道文が発表された」というもの。また、説得力をもたせるためか、韓国の北朝鮮専門家が「金正恩氏が今後の南北関係に対する方向を提示したと激賞した」としている。さらに、北朝鮮の「遺憾の意」については一言も触れず。
1年前の事件の顛末を完全に歪曲している。しかも政府機関などの名義ではない。タイトルも地雷事件を連想させずに、こっそりと朝鮮中央通信の一記事というスタイルを取っている。はっきり言って苦しい「負け惜しみ」としか読めない。
日本のアニメキャラで「地雷」踏む
金正恩氏は、地雷事件で傷ついた面子を、少しでも挽回しようとしているのかもしれない。しかし、過ちをいったん認めたにもかかわらず、みずから過去を蒸し返す今回の記事は、逆に「地雷を踏んだ」ように見える。