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北朝鮮では大増産運動「200日戦闘」が大々的に繰り広げられている。

国営メディアは「各地で成果が上がっている」と喧伝しているが、実際のところはこれといった成果はなく、勤労動員で働き手が不足、地域経済に深刻な影響を与えていると伝えられている。

そして、成果の乏しさに焦ったのか、中央は地方幹部に対して「実績を報告せよ」と矢継ぎ早に催促。しかし、報告しようにも何も仕事がないため、地方幹部は住民を動員し、全市を挙げて「仕事をするふり」をさせている。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

両江道(リャンガンド)の情報筋によると、200日戦闘の代表的な成果になるはずだった白頭山観光鉄道の工事が、レールが全く供給されないために、完全にストップしてしまっている。労働者たちは、持ち場に行って、一日中暇つぶしをしている有様だ。

また、恵山市内の淵豊洞(ヨンプンドン)で建設中だった7階建てのマンションも、資材不足で、工事がストップしてしまっている。さらに、協同農場での草取りの仕事も7月20日までに終わってしまった。

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そんな状況でも中央からの「実績を報告せよ」との催促は止まらない。そこで、当局は住民を朝早くから動員して、道の掃除、ゴミ捨て場の整理、河川敷の整理作業をやらせている。とりあえず「仕事をするふり」をさせるためだ。動員された人は、スコップで何度か土を掘り返すだけだ。河川敷からは砂金が採れるため、きれいに整理しても、すぐに掘り返されてしまうからだ。

別の情報筋は「200日戦闘は、最初から明確な目標がなかった」と語る。中央は催促するばかりで、明確なビジョンを示そうとはしない。地方の幹部は、無理やり実績を作り出し、報告書に書くために、こんな馬鹿げたことをやらせているのだ。

北朝鮮は、国際社会の経済制裁により外貨不足に陥っていると伝えられている。それにもかかわらず、核開発、朝鮮労働党大7回大会の開催、平壌市内のマンション団地「黎明通り」の建設に、巨額の外貨を投じている。