この8月、北朝鮮で初となる「ビール祭り」が、世界各国のメディアの注目を集めた。

平壌で12日から始まった「平壌大同江ビール祝典」には、初日から平壌市民や外国人観光客など800人が参加した。

北朝鮮で初めて行われた「ビール祭り」(朝鮮中央通信)
北朝鮮で初めて行われた「ビール祭り」(朝鮮中央通信)

朝鮮人民服務総局の崔英男局長はオープニングセレモニーで「このビール祭りは、金正恩党委員長が発起し、詳細まで指示した」と明らかにした。

また、朝鮮中央テレビは、このイベントのことを「米帝とその追従勢力の悪辣な反共和国『孤立圧殺策動』を叩き潰し、人民の楽園、社会主義文明強国をこれでもかと言わんばかりに築き続ける我が人民の幸せで楽観に満ちた暮らしがそのまま現れている」と説明した。

それはさておき、注目すべき点がある。ひとつはおつまみだ。

このイベントには、乾き物、枝豆、プレッツェル、羊の串焼きなど様々なおつまみが用意されているが、中国メディアによると一番人気は「フライドチキン」だ。

ここで気付いた読者もいるかもしれないが、フライドチキンと言えば、韓国で定番中の定番のビールのおつまみだ。ギャロップコリアが2014年に行った「韓国人の好きなおつまみ」という調査で、フライドチキンは2位に入るほどだ。(1位はサムギョプサル、3位はスルメ)

つまり、「韓流ドラマで見たフライドチキンを食べて、ビールを飲んでみたい」という願望が現れた結果である可能性があるということだ。そして、崔局長が語ったように正恩氏が「詳細まで指示した」というなら、これは正恩氏の「趣味」ではないのか。ちなみにフライドチキンは1人前、25元(約378円)とかなり高価だ。

もう一つ注目すべき点は「一気飲み」だ。

ロイター通信が撮影した動画には、平壌市民が掛け声に合わせて「一気飲み」らしきことをしている状況が写っている。このような習慣がいつからできたのかは定かではない。ちなみに掛け声は韓国のものと異なっている。

(外部リンク:ロイター通信「平壌で初めてのビール祭り」

ちなみに、8月末まで行われたこのイベントの入場料は、ジョッキ入りビール2杯付きで、20元(約302円)、市場でコメが5キロ買えるほどの額だった。

    関連記事