日本政府やメディアがのんびり構えているのは、中国当局も外国人に対しては、それも日本のような米国の同盟国に対しては丁重な扱いをすると考えているのかもしれない。
もしそうなら、それは大きな間違いだ。
わがデイリーNKジャパンとも深い関わりのある韓国の人権活動家・金永煥(キム・ヨンファン)氏は2012年、中国当局によって長期にわたり拘束され、電気拷問など様々な拷問を受けた体験を語っている。
中国公安は、わざわざ金氏の健康診断を行い、暴力やショックに耐えられる状態かどうかを確かめて拷問を加えていたという。
(参考記事:睡眠妨害、電気拷問、殴打…体験者が語る中国当局の拷問実態)その冷徹な行動からは、「必要なときに、必要なことを行う」という行動原則がうかがえる。