李明博大統領が、朝鮮半島の非核化と共存・共栄の未来指向的な南北関係の形成を目指す政府の意志は確固としたものであると2日に明らかにした。
この日、国会の本会議でチョン・ウンチャン国務総理が代読した、「2010年度の予算案及び基金運用計画案の提出にあたる施政演説」で、李大統領は「政府はこれまで揺らぐことがない一貫した対北政策を堅持してきた」と明らかにした。
李大統領は「これまでの消耗的な慣行から脱して、北朝鮮の核問題の根源的な解決のために、一括妥結方式の『グランドバーゲン』を提議した」と述べ、「この提案は北朝鮮を除く6カ国協議の首脳に説明しており、北朝鮮の6カ国協議への復帰と朝鮮半島の非核化のために、私たちも最善をつくして努力する」と強調した。
これ以外にも李大統領は、最近政策を推進する過程で生じている誤解と葛藤を、真摯な対話を通じて解決するという意志を明らかにして、民生の安定と雇用創出に大きな比重を置き、予算案を割り当てたと説明した。
経済部門に関しては、「私たちは国際社会から、危機を最も早い速度で乗り越えた模範国家という評価を受けている」と述べ、「毎週1回継続して、直接非常経済対策会議を主宰した」と評価した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面さらに、「庶民の困難を細かく察して、国家の柱である中産層を厚くするために渾身の力を傾けた」と言い、「庶民と零細企業が困難の上に再び立ち上がることができるように重点的に支援した」と付け足した。
李大統領はまた、「政府が提出した今年度の税制改編案は、庶民と中産層の困難を減らす一方、私たちの経済の回復と危機以後の跳躍を支えることに力点を置いた」と強調した。
李大統領は最大の争点になっている4大河川の開発事業と関連し、「4大河川復興事業は、単に川を整備する土木事業ではない」と述べ、「地域に仕事を作って、住民の生活の質の向上もはかる多目的複合プロジェクト」と説明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面こうした内容の「施政演説」に対する与・野党の反応は異なるものだった。
ハンナラ党のチョ・ユンソク報道官は論評を通じて、「今日の施政演説は、経済危機が来ることに対して与党・野党、労・使、大企業・中小企業の違いを超えてこれを乗り越えて行くことにも、すべての人の協力が必要であることを訴えたもの」と評価した。
チョ報道官は「政争と闘争のいいわけではない、庶民にまで?氣が伝わり、私たちがリーダー国としての立場を固めることができる予算なのか、与・野党共に目を見開いて検討しなければならない」と述べ、「民主党も政策競争をすると乗り出したら、真正性を持って協調することには果敢に協調しなければならない」と要請した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これに対してウ・ジェチャン民主党院内報道官は、「庶民の苦痛を解決する具体的な方案の提示は無視したまま、自分たちの成果の自慢に汲々としている一方通行の演説に過ぎなかった」と指摘した。
ウ報道官はさらに、「グランドバーゲン」と関連し、「南北・米朝関係の改善で友好的な環境が醸成されているこの時点で、韓国政府が助けにならないとしても、妨害しているという印象を与えることは賢明ではない」と批判した。
リュ・グンチャン自由先進党院内代浮焉A「世宗市の問題に対して李大統領の立場を明らかにすることを求めたが、施政演説で本人の見解を明らかにしないのは忠清民を愚弄すること」と批判した。
この日、チョン総理が李大統領の施政演説を代読していた途中に野党議員らが非難とやじを繰り返し、会場は満場騒然となった。
自由先進党の議員は全員集団退場して施政演説をボイコットし、民主労働党の議員らは席に座ったまま「総理は(ヨンサン事件の)約束を守りなさい」というピケットを掲げてデモを行った。