一方、北朝鮮を代表、すなわち金正恩党委員長の特使として派遣されたにもかかわらず、代表団らしかぬ振る舞いを見せたのが崔龍海(チェ・リョンヘ)国務委員会副委員長。スポーツ外交を展開するかと思いきや、ほとんどの時間を自国選手の応援や観光に費やしたあげく、北朝鮮選手たちの低調な成績に業を煮やしたのか、早期帰国したという。もともと変態性欲スキャンダルや収賄などで北朝鮮国内でも悪名高き人物だが、ホン選手とイ選手の爪の垢でも煎じて飲んだらいかがだろうか。
(参考記事:リオ五輪で「大暴れ」の金正恩側近に「いずれ粛清」のウワサ)高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。