北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は11日、韓国政府が自国民に北朝鮮による拉致を警戒するよう呼び掛けていることに対し、「同族への敵対感の鼓吹するものだ」と非難する論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。

北朝鮮は、海外でのレストラン従業員らの集団脱北などについて、韓国側の拉致であると主張。水面下では報復のため、韓国人を拉致するための工作員チームを海外に派遣しているとの情報もある。

論評はこのような指摘に対し、「(韓国側が)共和国住民に対する誘引・拉致蛮行に熱を上げる自分らの凶悪な犯罪的正体を覆い隠そうとするものだ」と主張している。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

「労働新聞」北南対決の機運を鼓吹する南朝鮮のかいらい一味を糾弾

【平壌8月11日発朝鮮中央通信】11日付の「労働新聞」は署名入りの論評で、最近、いわゆる「北のテロ可能性」をうんぬんして北南対決の機運を鼓吹する南朝鮮かいらい一味の妄動を糾弾した。

論評は、いくら精神錯乱症にかかった者だとしても謀略とねつ造で共和国の尊厳あるイメージをむやみにダウンさせようとすることはいささかも許せないと強調した。

また、かいらいがわれわれと縁もゆかりもない「テロ、拉致」説を大げさにけん伝しながら同族に悪らつに言い掛かりをつけていることには看過できない陰険な目的が潜んでいるとし、次のように指摘した。

それは、南朝鮮で日増しに高まる反朴槿恵の機運と蔓延している住民のテロ恐怖雰囲気を同族への敵対感の鼓吹に回してみようとすることである。

実際に、テロと拉致問題について突き止めるなら、それはわれわれが朴槿恵一味に言うべきことである。

天下のテロ悪党らが自分らの極悪非道な罪悪については知らん顔をし、われわれに「テロ」のレッテルをむやみに張り付けようとあがくのは盗人猛々しい、実に破廉恥な行為である。

深刻な統治危機を免れ、共和国住民に対する誘引・拉致蛮行に熱を上げる自分らの凶悪な犯罪的正体を覆い隠そうとする朴槿恵一味の卑劣な術策は内外の一様な呪いと糾弾をかき立てるだけである。―――

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