北朝鮮にも「コンビニエンスストア」が登場し、住民から大変好評だという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)を頻繁に訪れる中国商人の李さんによると、道内の茂山(ムサン)、会寧(フェリョン)など国境地域に「小売店」という名前の店が登場した。

店の作りがどうなっているかは詳らかでないが、扱っている商品は肉類などの食料品、酒やタバコなどの嗜好品、ヘアピン、爪切りなど種類は豊富で、一部は24時間営業を行っており、まさに「コンビニ」だ。

このような店は、2000人民元(約3万1000円)の元手さえあれば始められるという。

ワイロを払っても儲けが

気になるのは、仕入れの仕組みである。

仕入れは、ビザが切れて急いで北朝鮮を出国しなければならない中国の行商人から、売れ残った商品を買い取る形で行われる。行商人は売れ残りをさばくことができ、小売店の主人は商品の仕入れが楽にできるため、共存共栄の関係にあると言っていいだろう。

商品の仕入代以外にも、国の機関に毎月300元(約4600円)、保安員(警察官)、保衛員(秘密警察)にもいくらかのワイロを渡す必要がある。また、一部の保安員はツケで買い物をし、代金を踏み倒すというが、それでも儲けが残るようだ。

昨年、韓国にやって来たこの地域出身の女性脱北者によると、人口数万の茂山の町にこのような店が5店舗も存在している。また、自家発電機付きの大型冷蔵庫を取り入れ、大規模化する店舗も現れつつある。

従来型との違いは

「儲かる」と聞きつけた他の地方の人が次々に参入し、今では羅先(ラソン)、咸興(ハムン)、平壌(ピョンヤン)にも同形態の店ができつつある。

もしかしたら「韓流ドラマで見かけたあのお店だ!」との反応があるのかもしれない。

北朝鮮には、従来からコンビニのような役割を果たす店が存在した。「チンメデ」(家売台)と呼ばれるものだが、これと最近登場した「小売店」がどのように異なっているのか興味深いところだ。

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